マレーシアを初めて訪れたのが1979年だったと記憶しています。車であちこちを走り回る時、楽しいのはマレーシア特有の人家のたたずまいに出会うことでした。
高床式で、二階に上がる階段がありその横、つまり家の正面に突き出た小部屋があります。その部屋は美しい透かし彫りで飾られています。
マレーシアの人気漫画家Latの「Campong boy…
よく紹介されるカレハカマキリですが、実際の生態を見るのはなかなか難しいものです。キャメロンハイランドに行く途中に一か所だけカレハカマキリがいつもいる場所があります。今回も訪れてみました。
探すこと30分、枯れたツルと枯葉の間に下向きに泊まっている幼虫を二頭発見しました。カレハカマキリの幼虫はいつもおなかを背側に折りたたんで止まって…
Tapah やその先のIpohからキャメロンハイランドに行く道からは山の斜面に広がる熱帯雨林を見ることができます。
20年ほど前は二次林だったような記憶のある森が、かなり回復してきたのを感じました。
カリフラワー型の大木が林立しています。マレーシア半島部の平地の熱帯雨林の多くはアブラヤシのプランテーションになって消えてしまいましたが…
Tapahからキャメロンハイランドに行く途中19マイルと呼ばれるところに雑貨屋があります。マレーシアを訪れる昆虫好きな人たちなら立ち寄っていると思います。
店の横にはコンクリートでできた東屋があり、土地の人たちが団らんしています。Orang Asliと呼ばれる先住民の人たちですが、ここに何人かの顔見知りがいます。そのうちの一人がハナカ…
Tapahにくると、まずアカエリトリバネアゲハを撮影に行きます。Cameron Highlandまでの間に何か所か温泉が湧いている場所があり、アカエリトリバネアゲハは温泉を吸いに集まるのです。すべてがオスで、しかも新鮮な個体ばかりです。
多くの生息場所が温泉の湧く川沿いなので、川を遡りながら温泉の匂いを嗅ぎつけるのが発見のコツです。
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2月末にカンボジアから戻り、休む間もなくマレーシアに来ました。
ニュースでも報道されているようにインドシナ半島は雨が降らず森は乾いています。
小さな町Tapahは避暑地として知られたCameron Highlandの入り口で、いつもこの町に宿をとります。というのも、Tapahには古い町並みがよく残っていて、郷愁を掻き立てるからです。…
カンボジア最大の湖トンレサップ湖をシェムリアップから西沿いに南に向かっています。道路は未舗装の区間が多く、乾季の今はもうもうたる土埃があがり前の車が見えないほどです。道の左右には田園が広がりサトウヤシが点在してカンボジア独特の風景を醸し出しています。
途中、乾季に咲く花Butea monospermaを撮影しましたがホコリだらけでした…
昨年放送した「ダーウィンが来た」に追加撮影をして一時間番組として放送します。
これまで知られていなかったカマキリの生態がたくさん紹介されます。
◇NHK BSプレミアム ワイルドライフ
『インドネシア ジャワ島 美しき狩人ハナカマキリ 熱帯の森に咲く』
2月10日(月)20時~21時
番組HP: http://www.n…
アンコールワットの先にあるタ・プロム遺跡は僕が一番好きな遺跡です。
ここでは遺跡を締め付ける榕樹が見られます。目を見張るのが大蛇のように遺跡にまとわりつき石のあいだに根をくい込ませているTetrameles nudifloraで地元ではスポーンと呼ばれる木です。遺跡にタネを着床させたのは風です。テトラメレスの種子は風で運ばれるのです。…
ピエールロティの名著「アンコール詣で」を読んだのが高校生時代でした。その後、アンリ・ムオの「タイ・カンボヂァ・ラオス諸王国遍歴記」に出会うまでは時間がかかりました。
この本は実に退屈に感じられたのですが、妙に心に食い込みそれ以来ずっと心の中にアンコールワットが存在するようになりました。
1993年、ようやく一般に解放されたアンコ…
1月31日、テト(旧正月、春節)が始まりました。30日からホーチミンから3時間ほどのカッティエン国立公園に1泊2日の弾丸取材。かなり疲れましたが森の取材ができました。国立公園内でも大晦日にはお祝いがあり、楽しい一晩を過ごします。写真は玄関の正面に置かれた正月飾り。実際にはこの前に豚の丸焼きがあるのですが割愛しました。
ベトナムは1月31日から始まるテト(旧正月)を前に商戦が繰り広げられています。様々な贈り物などが店に溢れて、雰囲気を盛り上げて、人々の顔も期待感に溢れています。
この時期に咲くある寄生植物を撮影に来たのですが、この雰囲気に負けてしまいそうです。