世界を歩く<アプサラダンス>

この40年ほど昆虫や植物の撮影で世界各地を回ってきた。旅をしながら世界の人や文化の素晴らしい多様性と美しさそして工夫に魅了された。
持ち前の好奇心が僕を駆り立て、その意気込みが人に伝わったのか撮影の幸運が何度も訪れた。
 時代が移ると文化も変わる。写真の役割のひとつは「記録」にあることは多くの本から学んでいた。
その時にしか見ることができない人々と文化を記録することは決して無意味ではない。
 コロナ渦で消沈する今、人が自然の中で生きることの必要性を考えるために、この中のものを少しずつ紹介していきたい。
 1回目は小さい頃からの憧れの地カンボジアだ。
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<孤児を伝統舞踊で育てる>
アンコールワットの町シェムリアップで、あるテレビの仕事をしていた時に出会ったのがSさんだった。当時、彼女は50歳半ばだった。シエムリアップの郊外の古い建物を利用して孤児を引き取り育て、観光目的のアプサラダンスショーでお金が稼げるようにと、自己資金を使って伝統的舞踊であるアプサラダンスの教室を開いていた。この時にレッスンをしていたのがSさんの娘さんだった。
練習場9建物.jpg
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Sさんは歓迎してくれ、練習場やダンスショーの裏部屋なども見せてくれた。ところが翌年、突然の訃報に接した。彼女が交通事故でなくなったのだ。
2年後、再訪したがあの古い建物はホテルになりSさんの娘さんは近くに練習場を作って孤児のレッスンを続けていた。(続く)

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