アンナプルナでヒマラヤヒメウスバを撮影した思い出。

しばらく忙しい日が続いていたがようやく一段落。休止していた古い写真の発掘作業を再開した。

日本も海外も新型コロナ感染者が増える一方、毎日信じられないほどの人たちが感染している。
日本の場合、政治家の貧困から感染者が増えていると思わざるを得ない。
まともな政治家が現れてくることを期待している。

新型コロナとは無関係だが、インターネットが広まり始めた2,000年ごろから人々が変わってきているように思える。
言葉や動作などが画一的で、心が荒んでいるのではないかと思えることが多々ある。発言や言動が凶暴化し、年齢に関わらず我慢や自制心を失ったような人が目立つ。
経済優先社会、自然破壊社会に新型コロナは問いを投げかけてくれているが、経済しか考えない人は押さえつけることのみに力を入れ、新型コロナが収まった社会で再び経済活動を始めることしか念頭にない。
新型コロナの今こそ「自然破壊をやめる」ことを考える良い機会なのだ。

ずいぶん前のことだが一度ぐらいはパルナシウスをヒマラヤで撮影したいと思っていた。ヒマラヤから中国山地には多くのウスバシロチョウParunassiusの仲間が生息している。チョウ好きなら一度は憧れる存在だ。しかし生息地は高山で簡単には行けない。
一番簡単そうに見えたネパールでの撮影を思い立った。
トロンパス一周ルート.jpg
カトマンズからバスでポカラまで行き、あとは徒歩でアンナプルナ峰を回るコース。
最高地点はトロン峠(Thorong Pass)の5,416m。

最近は峠に近いトロンペディ(4450m)にホテルのような山小屋ができているが、ぼくが行った時にはその上にあるトロンハイキャンプ(4900m)あたりに粗末な石室しかなかった。
デブリの後.jpg
工程中ずっとアンナプルナI峰とマチャプチャレが見えている。
アンナプルナ山群1.jpg

ここまではなんとかたどり着いたが、苦しいのはそこから標高差500mのトロンパス越えだ。
石室で数泊して、天候を見てトロンパスに向かった。決行の日、奇しくも朝から雪になった。
しかし振り方が弱かったのでサーダーと相談し朝3時に石室を出た。5,000mに差し掛かる頃ぼくの高度計の針が振り切れた。
あとはひたすら雪面を見ながら歩いた。振り向くと右手に朝日に照らされたアンナプルナⅢ峰が見える。昨晩起きた雪崩の後も見える。山は美しい。
トロンパスへの登り.jpg
昼ごろようやく峠に着いた。空気が薄い。頭痛がして足がもつれる。心臓が口から飛び出しそうになるとはこのことだ。
峠の向こうはるかに見えるのはチベットだ。微かな意識の中にAntwerp Edgar Pratt の著書「To the Snows of Tibet Through China」(1892年)が横切り、いつかチベットにゆこうと考えていた。
 the Snows of Tibet Through China.jpg
先は長い。峠から宿泊地のムクチナート(3,800m)まで降りなければならない。呼吸が苦しい。1m先にゆくのにも決断が必要で「よしっ」と声を出して歩き、そして休む。
この繰り返しをしながら夕方にムクチナートに着く。
ようやくパルナシウスの生息地に入ったことになる。
高山病は嘘のように消え快調だ。
翌朝、宿から歩ける距離にあるガレ場に登るとヒマラヤヒメウスバが飛んでいた。
ハードウィッキーウスバシロ 飛翔.tif
ハードウィッキーウスバシロ.tif

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