<カンボジア3回目>ツムギアリダンス

志村けんさんが亡くなった。僕はほとんどテレビを見ないのだが志村さんのご活躍はよく知っている。コロナ発症から約2週間、あっという間だった。さぞ苦しかったことだろう。ご冥福を祈りたい。
カンボジア3回目はツムギアリの話だ。アフリカからオセアニアまで広く分布し、熱帯アジアを旅した人なら噛まれた経験があるかもしれない攻撃的なアリだ。
アプサラダンスショーを見ているときはっと気がついた。これはもしかすると「ツムギアリ取り」の踊りではないか。
ツムギアリはクメール語でオンクローンという。オンクローンといえば小さな子供から老人まで知らない人はいない。それは日常の料理に多用されているからだ。
ツムギアリは木の上に葉を綴って丸い巣を作り、その中で生活をする。最初は数頭のツムギアリが葉を引っ張り寄せてゆく、葉がうまく重なると別のアリが口に幼虫をくわえて出てくる。
葉を紡ぐ材料は幼虫が吐き出す糸だ。幼虫を口に加えた働きアリはうまく移動しながら幼虫に糸をはかせて葉を紡ぐ。その間、葉を引っ張る働きアリはじっと葉をくわえたまま身動ぎもしない。数枚の葉が繋がってゆくと丸いツムギアリの巣が出来上がる。
大きいものでは人の頭ほどもり、その中で卵を産み幼虫を育てる。
 カンボジアの人は長い竿の先に籠を結びつけ巣をしたから救いながら揺すぶる。すると葉の継ぎ目が破れて中のアリやサナギ、幼虫がカゴに落ちる。すかさず籠を下ろし入った獲物を器に入れて持ち帰る。
この一連の作業が踊りに取り入れてある。演目はこのような日常を描いたものもあるので自然と人の関係を見るのに都合が良い。
ショーでは一応説明があるが多くの観光客はそれを理解していないようだ。
ツムギアリは身を守るためにする鋭い大顎で噛みつき腹端から蟻酸を出して振りまく。所構わず大量のアリが襲ってくるのでツムギアリ取りはかなりしんどい。
つむぎアリの巣.jpg
糸を紡ぐ.jpg通常は男が籠を操り、女が獲物を収穫する。収穫したツムギアリは蟻酸の持つ酸味を利用して料理の味付けに使われる。タイのスープ「トムヤム」も元はツムギアリを用いて酸味を出していたという。ツムギアリはミャンマーからインドネシアまで広く料理に使われている。つむぎ踊り4.jpgつむぎ踊り5.jpg

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 4

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い

この記事へのコメント